有り難かった友人からの借金

五十代の今日に至るまで借金に塗れた人生を送っている私ですが、それらの借金の殆どは、金融機関からの借入です。今まで、友人、知人からの借金は、いくつかの例外を除いてはありません。もちろん、たとえ借りたとしても少額のお金だけです。

 

その例外の中の一つに、忘れられない思い出があります。当時、私はまだ新婚ホヤホヤの三十代でした。

 

しかしお金がなくて、家財道具も少し不足気味でした。特に不便だったのが自転車が買えなかったことでした。何しろ自転車が買えないくらいですから、当然マイカーなどもありません。ですから家内は毎日の買い物にも苦労していたのです。

 

そんな時、家内の苦労を見かねた近所の友人が、「お金を貸してあげるよ」と申し出てくれたのでした。彼は私の古くからの友人で、同じ貧乏人仲間だったのですが、三万円を持ってきてくれたのでした。

 

それは自転車を買ってもタップリ余るほどの金額でした。彼は気を利かせて多目に用立ててくれたのです。

 

私は感謝して彼の好意に甘えました。その後も彼とはお互いに助けたり助けられたりの関係が続いています。

 

結局、私たちのような経済的弱者は、困った時には助け合うことで困難を乗り越えることが肝心です。そうすれば、貧乏でも何とかなります。