職場の上司からお金を借りた

転職活動がうまくいかず、極貧生活を送っていたことがあります。

 

アルバイトもしていましたがなかなかよい待遇にはならず、いつも安月給で働いていたので生活費を工面するのでやっとで、お金を蓄えることなど夢のまた夢でした。

 

いよいよやばいと思っていたところ、ようやく就職先が見つかって出勤することになりましたが、働くと体を動かすのでお腹も減りますから、今までのようなカツカツの生活では乗りきれません。

 

それでいて入社したばかりに会社の給料も安いもので、食費の捻出にも困る有様でした。そんな私が様子がおかしくなるのも当然のことで、気づいた上司が声をかけてくれました。

 

正直に状況を話すと苦笑しながらも相談に乗ってくれて、給料アップまでは管轄外だと言われつつ、当座の食費分としてお金を貸してくれました。突然給料が上がる訳でもなく、返すあてのない借金でしたが、その分仕事には手を抜くなと約束させられることで担保代わりだと笑い飛ばしてくれました。

 

後に始めて貰ったボーナスでも返せず、結局お礼をするのに数年かかりましたが、あのようなお金を借りる経験は後にも先にもありません。

 

仕事ももちろん思いやりのある上司でしたので頭が上がることはありませんでした。

 

お金のない辛さを味わう経験でしたが、同時に人の優しさのありがたみを感じる場面でもありました。